わかりやすく言うと、塗料とは色の着いた液体で、それはあらゆるものの表面にうすく塗りつけられ不透明な固体の薄膜に変わります。その薄い膜が、塗られた製品そのものを美しく見せたり、あるいはさびたりしないように表面を保護するのです。"あらゆるもの"と言いましたが、家やビルなど建物はもちろん、自動車や電車・航空機など乗り物にももちろん使われますし、学校や会社のロッカーや机も塗料が使われています。家に帰れば、テレビや冷蔵庫など電化製品にももちろん塗料が使われています。本当は、使われないものを探した方が数が少ないかも知れませんね。
いま、私たちがくらす社会では、「資源のムダ使いをやめよう」とか「人や地球を傷つけないで」などということが真剣に語られるようになっています。「地球環境を守る」と言っても、大勢の努力が必要なことは、みなさんもよくご存じですね。塗料の世界では、使うべきでない原料をなくしたり、また、新たな材料が作られたりして、長い間、「地球環境を守る」ための真剣な取り組みが続いています。具体的には、粉チーズのように溶けて固まる粉の塗料、塗替えが少なくてすむ長持ちする塗料や鉛を使わない塗料、低温で焼きつける塗料、繰り返し使える塗料などがあります。
川口化成品はとても古くからある会社です。ですから、多くのお客様とは、それこそみなさんのおじいちゃん・おばあちゃんが生まれた頃からのおつきあいがあります。なぜそんな長い間のおつきあいが続いているかというと、「塗料のことで困ったら、川口さんに聞けばいい」という信頼があるからです。この信頼という言葉は、いろいろなお仕事をする上でとても大事なことです。また、こんな塗料ができないかな?などというお願いを聞いて塗料を作る会社と一緒に新しい塗料づくりに取り組むこともあります。だからこそ、そんな仕事をするかぎり、私たちは"塗料のプロ"って呼ばれたいと思っているのですよ。